vol.4『超現代語訳 戦国時代』を読んで


さて。とりあえず江戸時代についての本を立て続けに読んでみたが、一回「ちょ待てよ(キムタク)」と。江戸時代を学ぶには、まずその前の戦国時代についても理解を深めといた方が良くなくない? 良くなくなくなくなくなくない?(スチャダラパー)ということで、何気なくそっち方面の本を探してみたところ、ものすごく面白い本に出会えた私はツイているし持っている。


「江戸一新」のモヤモヤ時間によって、実は早くも読書がややダルくなっていただけに、次にサラサラ読める本を一発で引いたのはデカい。おかげで「飽木田サボル」の第一接触をかろうじて避けられたと言えよう。あぶねえあぶねえ(いやホントに)。


この本、最初っから最後まで面白いし、全部が勉強になったので、今回<ポイントつまみのメモ>に困る。だって全部が大事ポイントなんだから箇条書きのしようがない。てことで「メモるの割愛して今回はこれにて!」としたら、この備忘録ブログの意味がなくなっちゃうので、しかたなく(嫌々か)自分的に新たな知識だったとこだけ一応メモっておく(一応ってところに、飽木田サボルが一瞬近づいた影響がやや出ている)。



「応仁の乱」を初めてちゃんと理解できた。


正直、言葉としてしか覚えてなかった。だいたい室町時代のこと自体がよく理解できてない。足利は尊氏しか知らん。その尊氏のことすらあまり記憶にございません。という状態で生きている私はマイノリティなのであろうか。。なんか心配になってきたが、それはさておき、応仁の乱。8代将軍足利義政(よしまさ)が子供いないからって仏門に入ってた弟に、後継ぎを頼み込んでたのに、弟がようやく説得に応じてその気になったころに子供が産まれちゃってモメるという。それが大きくて長い内乱へと発展し、それきっかけで大名が幕府の言うこと聞かなくなってしまい、戦国時代に突入していった、らしい。なーーそれ。アホらしいけど、それが史実ってもんですかい。

https://www.touken-world.jp/tips/72418/



「直江状」も知らんかった私はやばいのか?


いや〜ホント、知らずに43年生きて来ちゃいましたけど、何か? 何か問題でもございますこと? 学校で教わってないんだから仕方なくないザマスかっ!? まあ、真偽が定かじゃないから授業で取り上げてないんだろうが、これが関ヶ原の合戦に繋がる決定的な火蓋らしいっすね。しかも内容おもろ。遅ればせながら知れて良かった。この歳で知っとけばギリセーフかな。いや全然遅いかw

https://yururito-sengoku.com/sengokunaoekanetugu/naoejou.html



西軍「島津軍」の立ち回りすご。


関ヶ原で西軍を裏切ったの小早川だけじゃなかったようで。結構みんな山の上から様子見してて、毛利秀元ってやつなんか、石田三成から参戦合図の狼煙が見えても「いま弁当食ってるからムリ」て動かないのには笑った。

で島津軍も、西軍こりゃダメだ逃げるぞって時の「島津の退き口」という逸話が初耳だった。その武勇伝も凄かったが、戦後に徳川から罰せられる立場なのに粘り強く交渉して、まんまとお咎めなしに持ち込んだ話も、なかなかにへぇ〜でした。後に幕末で島津斉彬の薩摩藩が強敵になるしね。この時に島津をトコトン懲らしめておけば徳川の世も、もうちっと延びたかも??

https://www.touken-world.jp/tips/96652/#:~:text=「島津の退き口」と,壮絶な策でした%E3%80%82



後はひたすら真田昌幸と信繁(幸村)に惚れ直すばかり。


真田の逸話はだいたい「真田丸」で知ってはいるので、そこまで新知識はなかったのだけれども、改めて昌幸のクセ者感と、信繁のカッコ良さに、ただひたすらに惚れ直す、なり。だって真田エピソードの時は、家康がヴィランに見えるもの。魔王「徳川」に最後まで真正面から争って、そして散っていった勇者「真田」!って感じにしか見えない、のがすごい。その一方で昌幸が、上杉から北条から徳川からまた上杉、ってコロコロ寝返る面の皮厚エピソードは、さすが。そして、それもまた愛おしく思えるのが不思議。



てことで、あまりに面白かったので半日で一気読みし、次は「超現代語訳 幕末物語」を読むことに。この本は人にも読ませたいのでkindleでなく単行本で買えば良かったと後悔している。


一般社団法人 江戸町人文化芸術研究所

こちらは一般社団法人「江戸町人文化芸術研究所」の公式WEBサイト「エドラボ」です。江戸時代に花開いた町人文化と芸術について学び、研究し、保存と承継をミッションに活動しています。