vol.8「福島正則」と「加藤清正」について


最近、家康系の本を何冊か読んでいるが、なかなか当たりに出逢わない。ので、どの本にも必ず登場してくるわりに、よく知らない人物についてググっみたシリーズで繋ごう。という訳で、今回はこのお二方をリサーチしてみることに。


どちらも豊臣方のめっちゃ強い武将として、名前だけは記憶しているふたりである。であるが、細かいとこまでは知らないである。朝鮮出兵してたとか、石田三成とめっちゃ仲が悪かったとか、そのくらいの認知度(私の中では)。知らぬなら調べてみようホトトギスってことで見てみると。↓



ふたりとも秀吉と血縁関係にあり、子供の頃から秀吉に我が子のように可愛がられ、育てられ、鍛え上げられた。どちらも織田信長時代に、秀吉が任された戦でデビューを華々しく飾っており、本能寺の変の後はソッコー明智光秀を滅ぼす戦にも参加。言わば「秀吉ファミリー武闘派チルドレン」と言ったところで、そりゃ豊臣家に対する忠義心も厚いわけだ。


そして秀吉が天下人になると、今度は朝鮮へ出兵。で手こずりながらもイケイケドンドンしてたのに、和議に着地させたい石田三成に色々チクられたり、悪く言われたりで「あいつぜってー許さねー」状態に。そのせいで秀吉死後、三成と家康が敵対した時に、家康側に付いて三成ぶっ殺すとこまでは良かったのだけど、その後、家康が江戸幕府を開いてどんどん豊臣家を追い込むもんだから「あれ?家康もしかして豊臣の敵?」「もしかして俺ら豊富追い込む方に加担しちゃった?」って今さら気付くというアホっぷり。


そんなん尻目に家康は、早々に秀忠を2代目将軍にして、秀忠と豊臣秀頼の対面を希望。茶々=淀殿がこれを拒否するから「それ理由に大阪攻め込まれちゃいますって!」と慌てて淀殿を説得。なんとか会見の場を取り持つことに成功する。が(これは噂レベルの話だが)会見の場で、家康が毒饅頭を差し出し、豊富勢が「うわこれ毒かも」と警戒してたら、家康が自分の家臣の平岩親吉に毒味をさせて安心させる作戦に出たので、しかたなく加藤清正、池田輝政、浅野幸長らが(秀頼様に残らないよう)全部平らげる。


そして食べた全員(家康家臣の平岩親吉ふくめ)全員のちに死亡。

自分の家臣まで犠牲にする家康、おそろしや。。


この時の清正の症状が記された資料には「高熱が出て、ろれつが回らず、身体が焦げたように黒くなった」とあるらしい。ひいぃ。で、武闘派チルドレンがほぼいなくなり、大阪の陣で豊富方は、牢人をかき集めるハメになるわけ


福島正則は毒饅頭を食べておらず存命で、豊臣方から加勢を求められるが「時すでに3年早く、3年遅かった。こうなってはあとの祭りである」と言う、名言っぽいような、そうでも無いような台詞を残して家康を選んで江戸に留まり、豊富家は滅亡。しかも正則、後に秀忠から見せしめ的な改易をさせられ結局良いことなんも無し。


病気で死ぬ前も家康に「徳川家に不満があれば、遠慮なく兵を挙げよ」と冷たく言われ「徳川家のために勤めてきたのに、あのような言われ方は情けない」と人目をはばからず泣きました。とさ。



おー、なかなかに初耳だらけでした。2人ともアホで可愛いという印象は新鮮だったし、毒殺とかする家康の怖い面にも驚愕。思わぬ副産物的なエピソードにも出逢えて、調べた甲斐があったと言うもの。確かに加藤清正って超強キャラなのに、いつの間にかいなくなってて「?」だったし納得。福島正則をはじめ、他の武将らも悉く秀忠にパワーを削がれ、戦もないから武勇伝シーズンも終了で、こうして静かにフェードアウトしてくわけか。


この歳になってようやく「勉強って面白いなあ」と実感すると共に、教科書よりネット検索した方が分かりやすいんですけど、とも思いました。それにしても、↓この「刀剣ワールド」さんにはお世話になっております。このサイトが30年前くらいからあったら、私の日本史の成績もっと良かったはず。時代が悪いのであって、私は悪くない



福島正則(ふくしま まさのり)

豊臣の人間でありながら、徳川に仕え、騙された男。「武勇に長けるが智謀に弱い」「猪突猛進武将」などと悪く言われることもあるが、実は単に、豊臣秀吉に憧れ、徳川家康に惚れてしまった、真っ直ぐで純粋な武将だったらしい。けど酒乱。

https://www.touken-world.jp/tips/7557/

加藤清正(かとう きよまさ)

二条城で徳川家康と豊臣秀頼の会見を見届け、肥後へ帰国する船の中で発病。そのまま死去。家康と秀頼の会見直後に発病したことから、家康一派による毒殺などの憶測も。

https://www.touken-world.jp/tips/38334/

加藤清正、毒殺説

https://rekishimystery.com/kiyomasa/

一般社団法人 江戸町人文化芸術研究所

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