vol.95 「江戸の瀬」について2024.12.29 20:20「瀬」という言葉は、「川の流れが浅く、歩いて渡れる場所」または「川の流れが急な場所」もしくは「物事に出会う時」などを指す意味を持つと言う。流れが早いのかい? 遅いのかい? 結局どっちなんだい? と聞きたくなるが、まあ普通の感覚からすると、流れが早い方を連想しますわな。故に「年の瀬...
vol.94 「麻疹大流行」について2024.12.24 20:30さて、ここで政局のゴタゴタから一度離れ、こんな幕末を江戸っ子たちがどのように過ごしていたか見てみよう。だって「江戸町人文化芸術研究所」ですからね。しばらく忘れてましたけど。⚫︎ 麻疹の大流行1862(文久2年)は、江戸市民にとって不穏な空気に包まれた年であった。その年は正月以来雨...
vol.93 「生麦事件」について(前編)2024.12.19 20:40文久の改革を成功させ、ご満悦で京都へと帰る久光っちゃん。まさに大願成就の凱旋パレード。ところが、そこに思わぬ邪魔者が。ええい無礼な異国人め、余が直々に成敗してくれる!って感じの絵ですね ↑ これは。見てくださいこのヒーロー感たっぷりの凛々しい顔を。本当のところは ↓ こうだったく...
vol.92 「文久の改革」について2024.12.14 20:10遣欧使節のサムライ団が、パリの街で悪目立ちし、おフランス人達からジロジロ見ぃされていた頃、薩摩の「国父」島津久光っちゃんが兵を率いて京に上る。兄・斉彬の遺志を継ぎ、兄の果たせなかった率兵上京を敢行し、朝廷から勅使を出させることで幕政改革を推し進めようと図ったのだ。つーか、自分を幕...
vol.91 「遣欧使節団」について2024.12.09 20:00えーっと。「遣隋使」は知ってますよ、小野妹子でしょ。白紙に戻そう「遣唐使」だって分かります。その2つはアホみたいに暗記させられましたからね。だけど、何この「遣欧使(けんおうし)」って。初耳なんですけど。ほら〜また習ってないこと出てきた〜。なんで授業でちゃんと教えないわけ? なんで...
vol.90 「暗殺ブーム」について2024.12.04 20:25さあ、さあ、血生臭くなってきました。あ、安政の大獄あたりからとっくにでしたかね。いや〜しかし、当時の武士たちは銃ではなく刀を使うからスリリングで面白い(不謹慎)。暗殺するなら遠くから銃で撃てば良いものを、わざわざ刀で襲いかかるから無駄に死傷者を出す。おまけに未遂の時もあったりで。...